29歳で初めての転職
29歳のとき、私は初めて転職を経験しました。
仕事内容自体は、前職とほとんど変わりませんでしたが、環境も人間関係もまったくのゼロからスタート。
転職が今ほど当たり前ではなかった時代で、知り合いもいない新天地へ飛び込むことに不安を感じていました。
「自分の実力は通用するのか」
「うまく溶け込めるのだろうか」
そんな思いを抱えながら、私は新しい職場へ向かいました。
新しい職場での研修と違和感
入社後は、まず全体研修が3日間ほどあり、その後は配属先の部署での研修が2日間。
部署での研修は、40代の中堅の先輩社員が担当していました。研修は普通に進んでいたのですが、最終日の休憩中の雑談で、
「うちの会社になんで入ったの?」
先輩からそう聞かれ、私は正直に答えたと思います。会社の魅力や、一社依存への危機感、これまでの経験を活かしたいことなど…。すると、その先輩はこう言いました。
「そうなんだ。でも俺だったらこの会社、選ばないね。」
転職を失敗したかもと思った瞬間
私は決して若くない29歳で転職をしてきました。
それでも期待と不安が入り混じる中でのスタートだったのに、入社したばかりの新人に対して「俺だったら入らない」なんて、わざわざ口にするでしょうか。
正直、「自分は入る会社を間違えたかもしれない」と思いました。
同じ部署に配属された同期は、半年経たずに辞めてしまいました。
さらに衝撃的だったのは、その先輩社員が数年後にはしっかり出世していたことです。
それでも7年勤めた理由
そんな違和感を抱えたスタートでしたが、私は結局、その会社に7年勤めました。
2~3年経った頃、自分の活躍できるフィールドを見つけることができ、周囲からも認めてもらえるようになったからです。
それと、そのくらいで辞めてしまっては前の職場の連中にも示しがつかないですし。
また、実家が近かったことも、続けられた理由のひとつでした。
転職で学んだこと
もし職場で違和感を覚えたなら、その気持ちをなかったことにせず、きちんと向き合いましょう。
たとえ周囲が何と言おうと、自分の価値観や軸を持つことが大切だと感じています。
転職は人生を大きく変えるイベントです。
自分の心に嘘をつかず、「この環境で自分は幸せか?」と問い続けることはとても大事なことです。
もし今の職場でモヤモヤを感じているなら、その小さな違和感を大事にしてほしいです。
本日もお読みいただきありがとうございました!